横浜市省エネルギー化支援助成金とは?
横浜市内で省エネ設備の導入を検討している事業者の方へ。簡易申請コースと省エネ診断受診コースの違い、対象設備、申請の流れをわかりやすくご紹介します。ご相談はオンラインで全国対応しております。
最終更新日: 2026.09.23|監修: 行政書士法人クロノス(代表社員 黒川光智)代表プロフィールを見る
どんな助成金?(制度概要)
省エネルギー化支援助成金は、横浜市内の中小企業者が省エネルギー化に資する設備を導入する際にかかった費用の一部を、横浜市が助成する制度です。エネルギー価格の高騰対策と脱炭素化の推進をあわせて後押しすることを目的としています。
制度には「簡易申請コース」と「省エネ診断受診コース」の2つのコースがあり、対象設備の範囲や助成上限額が異なります。申請にあたっては、まず自社の設備投資にどちらのコースが合うかを確認することが重要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 省エネルギー化支援助成金(簡易申請コース、省エネ診断受診コース) |
| 実施機関 | 横浜市(経済局中小企業振興部ものづくり支援課) |
| 対象者 | 横浜市内の中小企業者(脱炭素取組宣言を行った事業者) |
| 助成上限額 | 簡易申請コース:100万円/省エネ診断受診コース:300万円 |
| 助成率 | 対象経費の2分の1 |
| 第2回募集の受付期間 | 令和8年7月3日10時〜令和8年10月30日17時(先着順) |
2つの申請コース
どちらのコースを選ぶかによって、対象設備の範囲・助成上限額・代理申請の可否が変わります。
簡易申請コース
省エネ診断を受けずに、業務用空調、業務用給湯器、業務用冷凍冷蔵設備、高性能ボイラ、変圧器、産業用モータ、生産設備の7種類のうち、指定基準を満たす設備へ更新する場合に利用できるコースです。助成上限額は100万円で、委任状を提出すれば代理申請も可能です。
省エネ診断受診コース
横浜市が指定する機関による省エネ診断を受けたうえで、その結果に基づくCO2削減効果の高い設備投資を行う場合に利用するコースです。診断結果によってはLED照明やデマンドコントローラーなど、簡易申請コースより幅広い設備が対象になり得ます。助成上限額は300万円ですが、代理申請はできません。
助成上限額・助成率
助成される金額は「助成対象経費×助成率」と「助成上限額」を比べ、いずれか低い方の金額になります。助成率は両コースとも同じですが、助成上限額や要件はコースによって異なります。
| 項目 | 簡易申請コース | 省エネ診断受診コース |
|---|---|---|
| 助成上限額 | 100万円 | 300万円 |
| 助成率 | 対象経費の2分の1 | 対象経費の2分の1 |
| 省エネ診断の受診 | 不要(CO2削減量の確認は必要) | 必須(横浜市指定機関による診断) |
| CO2排出削減目標 | 年間0.12トン以上 | 年間1.2トン以上 |
| 代理申請 | 委任状の提出により可能 | 不可 |
対象となる事業者・要件
省エネルギー化支援助成金の対象となるのは、次の要件をすべて満たす横浜市内の中小企業者です。
- •横浜市内に事業所を置き、申請時点で12か月以上事業を継続していること
- •横浜市税の納税義務者であり、滞納がないこと
- •事前申込までに「脱炭素取組宣言」を行っていること
- •中小企業基本法第2条第1項の中小企業者(業種ごとの「資本金の額または出資の総額」と「常時使用する従業員の数」のいずれか一方を満たす法人または個人事業主)であること。製造業・建設業・運輸業等は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は資本金1億円以下または従業員100人以下、サービス業は資本金5,000万円以下または従業員100人以下、飲食業・小売業は資本金5,000万円以下または従業員50人以下です。個人事業主は資本金の基準がないため、従業員数の基準で判定されます
- −一般社団法人やNPO法人など、会社法に基づかない法人は対象になりません
- −自社が対象となる中小企業者の規模要件を満たすかどうか判断に迷う場合は、断定せず横浜市の窓口にご確認ください
助成対象となる設備・経費
助成対象となるのは、省エネルギー化に資する設備への更新にかかる経費です。コースによって対象設備の範囲が異なります。
- •業務用空調設備(指定設備またはトップランナー基準達成品)
- •業務用給湯器(指定設備、潜熱回収型、またはヒートポンプ式)
- •業務用冷凍冷蔵設備(指定設備またはトップランナー基準達成品)
- •高性能ボイラ(ボイラ効率95パーセント以上)
- •変圧器(指定設備またはトップランナー基準達成品)
- •産業用モータ(IE3以上、出力0.75kW以上)
- •生産設備(指定設備への更新)
- •LED照明・デマンドコントローラー等(省エネ診断受診コースで、診断結果に基づき対象となる場合があります)
用語を補足します。「トップランナー基準」は、国が機器の種類ごとに定めた省エネ性能の目標基準で、達成品はその基準を満たす製品です。「IE3」はモーターの効率を表す国際規格の区分で、数字が大きいほど効率が高く、IE3はプレミアム効率と呼ばれる水準です。「デマンドコントローラー」は、電力の使用状況を監視し、契約電力を超えそうなときに警報や機器の制御で使用電力のピークを抑える装置です。導入予定の機器が対象になるかは、見積りの段階で横浜市の募集案内と照らし合わせて確認してください。
- −更新後の年間CO2排出削減見込量が、簡易申請コースは0.12トン、省エネ診断受診コースは1.2トンに満たない設備投資は対象になりません
- −受理通知を受け取る前に発注・契約した設備の経費は対象になりません
- −会社法以外の法人が保有する設備は対象になりません
スケジュール
令和8年度第2回募集のスケジュールは、次のとおりです。交付申請や交付請求の期限は簡易申請コースの募集案内に示されたものです。
| 項目 | 期間・期限 |
|---|---|
| 第2回募集 受付期間 | 令和8年7月3日10時〜令和8年10月30日17時(先着順、予算額に達し次第終了) |
| 交付申請兼実績報告の期限(簡易申請コースの例) | 受理通知日から3か月後の末日、または令和9年1月29日のいずれか早い日 |
| 交付請求書の提出期限(簡易申請コースの例) | 交付決定通知の受領から1週間以内(最終期限:令和9年2月26日) |
申請の流れ
脱炭素取組宣言を行う
横浜市の脱炭素取組宣言制度に基づき宣言書を提出します。両コースとも事前申込までに宣言が必要です。
見積りを取得する
導入する設備の見積りを取得します。助成対象経費が税込100万円以上の場合は、市内事業者2者以上からの見積りが必要です。
省エネ診断を受ける(省エネ診断受診コースのみ)
横浜市が指定する機関による省エネ診断を受け、CO2削減効果の高い設備投資の提案を受けます。簡易申請コースでは不要です。
事前申込を行う
オンラインフォームから事前申込を行います。代理申請の場合(簡易申請コースのみ)は委任状の提出が必要です。
受理通知を受け取る
横浜市から登録メールアドレスに受理通知が届きます(目安10営業日)。
設備を導入する
受理通知の到着日以降に設備を発注・導入します。受理通知前の発注・契約は助成の対象になりません。
交付申請兼実績報告書を提出する
設備導入・支払いの完了後、期限までに交付申請兼実績報告書を提出します。
交付決定を受ける
横浜市の審査で交付が認められた場合に、交付決定通知が届きます。審査の結果によっては交付されないこともあります。
交付請求書を提出し助成金を受け取る
交付決定通知の受領後、期限内に交付請求書を提出します。交付決定後の請求手続を経て、提出から1か月程度で振り込まれるのが目安とされています。
申請前に押さえたいポイント
先着順・予算制であることに注意
第2回募集は受付期間内であっても、予算額に達した時点で受付が終了します。設備投資を検討している場合は早めの準備をおすすめします。
受理通知前の発注は対象外
受理通知を受け取る前に設備を発注・契約した場合、その経費は助成の対象になりません。見積りの取得までは進めてよいですが、発注は受理通知後に行う必要があります。
コース選びは対象設備と上限額で検討
省エネ診断受診コースは診断を受ける手間がかかる一方、助成上限額が高く対象設備の幅も広がります。どちらのコースが自社の設備投資に合うか迷う場合は、事務局への確認をおすすめします。
会社法以外の法人は対象外
一般社団法人やNPO法人など、会社法に基づかない法人は本助成金の対象になりません。自社が対象となる中小企業者に該当するか不明な場合は、横浜市の窓口にご確認ください。
注意点
- •受理通知を受け取る前に設備の発注・契約を行った場合は、助成の対象になりません。
- •第2回募集は先着順のため、受付期間内であっても予算額に達し次第、受付を終了します。
- •助成対象経費が税込100万円以上の場合は、市内事業者2者以上からの見積りが必要です。
- •簡易申請コースは委任状の提出により代理申請が可能ですが、省エネ診断受診コースは代理申請ができません。
- •本記事は令和8年度第2回募集(受付期間:令和8年7月3日〜令和8年10月30日)の募集案内に基づく、2026年9月時点の内容です。実際の交付要綱・募集案内は変更される場合がありますので、申請前に必ず最新の情報をご確認ください。
よくある質問
Q簡易申請コースと省エネ診断受診コースは、どちらを選べばよいですか?
対象設備が限られていても手続きを簡潔に進めたい場合は簡易申請コース、より高い助成上限額(300万円)を活用したい場合や、診断結果に基づいて幅広い設備を検討したい場合は省エネ診断受診コースが選択肢になります。どちらが自社の設備投資に適しているか判断に迷う場合は、横浜市の窓口へのご確認をおすすめします。
Q対象となる中小企業者の規模は、どのように決まりますか?
中小企業基本法の定義に基づき、法人は業種ごとの資本金と従業員数の基準のいずれか一方を、個人事業主は従業員数の基準を満たせば該当します。製造業・建設業・運輸業等は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は資本金1億円以下または従業員100人以下、サービス業は資本金5,000万円以下または従業員100人以下、飲食業・小売業は資本金5,000万円以下または従業員50人以下です。自社がどの区分に該当するか不明な場合は、横浜市の窓口にご確認ください。
Q受理通知を受け取る前に設備を発注してしまった場合はどうなりますか?
受理通知の到着より前に発注・契約した設備の経費は、助成の対象になりません。見積りの取得までは進めてよいですが、発注・契約は受理通知を受け取った後に行う必要があります。
Q代理申請はできますか?
簡易申請コースは、委任状を提出すれば代理申請が可能です。一方、省エネ診断受診コースは代理申請ができません。コースによって取り扱いが異なる点にご注意ください。
Q一般社団法人やNPO法人は申請できますか?
会社法に基づかない法人(一般社団法人、NPO法人等)は、本助成金の対象にはなりません。対象は横浜市内の中小企業者(会社法人または個人事業主)です。
Q第2回募集の受付期間内であれば、必ず申請できますか?
必ず申請できるとは限りません。第2回募集は先着順で、予算額に達した時点で受付期間内であっても受付が終了します。設備投資を検討している場合は、早めに準備を進めることをおすすめします。
Q申請は自力でもできますか。専門家に依頼したほうがよいですか?
自力での申請も可能な制度ですが、コースの選び方や必要書類の準備、見積り要件の確認など、注意が必要な部分もあります。行政書士法人クロノスでは、コース選定から申請書類の準備まで、オンラインで全国対応の申請サポートを行っています。
公式情報(一次情報)
- カーボンニュートラル設備投資 省エネルギー化支援助成金|横浜市
- 省エネルギー化支援助成金(簡易申請コース)|横浜市
- 省エネルギー化支援助成金(省エネ診断受診コース)|横浜市
- 省エネルギー化支援助成金(簡易申請コース)募集案内(令和8年7月募集分・PDF)
- 省エネルギー化支援助成金(省エネ診断受診コース)募集案内(令和8年7月募集分・PDF)
本記事は上記の公式情報をもとに作成しています。申請にあたっては必ず最新の公募要領をご確認ください。
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